雲台の選び方

雲台について

 雲台とは、三脚の部位の名前でカメラの向きや傾きなどを調整する部分をいいます。読み方は「うんだい」です。英語では単純にHeadと呼ばれます。ベルボンのパンフレットによると「雲台の語源は、行燈の基台部を雲台といっていたことからきている説が一般的」とのことです。
 三脚には雲台を取り外しできるものと、できないものがありますが、中級以上のモデルは大抵取り外し可能であると思っていいでしょう。雲台は三脚を使用する際にもっとも頻繁にさわって動かす部分です。三脚の使い心地の大半は雲台で決まってきますから、雲台選びは重要です。
 種類としては大きく分けて二種類あります。パンハンドルつき雲台と自由雲台です。
 
UNDAI01.JPG - 13,525BYTESパンハンドル付き雲台(3WAY雲台、Panhead)
 ハンドル操作によって、傾きを調整するもの。水平を出したり、微妙な調整に向いている。英語ではPanheadという。
      UNDAI02.JPG - 8,152BYTES自由雲台(ボールヘッド、ボール雲台、Ballhead)
  稼動部に球を用いることにより、自由度が高い。英語ではBallhead。
 
 この二種類です。メーカーによって言い方は異なるのですが、基本的な構造は同じです。どちらが良いのかは好みの問題もありますが、一般的には、パンハンドル付き雲台は風景撮影や望遠撮影などに向き、自由雲台はマクロ撮影やスポーツ撮影などに向いているといわれています。また、自由雲台のほうが小型化に向いているため、機材を小型にしたい場合には適しています。
 野鳥の撮影や、スポーツ撮影などはパンハンドル雲台だとほとんど不可能と言って良いほどやりづらいと思います。自由雲台をオススメします。
 ほかにスリックが独自に開発したというフリーターン雲台というのがありますが、これはパンハンドル付き雲台の一種で、「パンハンドルの操作で「上下・左右」を、雲台レバーの調節で「カメラ台の回転」を操作」するというものです。使い慣れると非常に便利という風に言われています。パンハンドル雲台に比べてコンパクトに設計しやすいという利点もあります。私自身、このフリーターン雲台を長く使っていますので、パンハンドル雲台よりも使いやすいです。
 あとは、スチルカメラ用ではなく、ビデオカメラ用にはビデオ雲台があります。ビデオカメラにはスチルカメラとは違う性能が必要とされますので、ビデオカメラ専用の雲台を使います。
UNDAI03.JPG - 9,059BYTESビデオカメラ用雲台(ビデオ雲台)
 ほかには主にビデオ用ということになりますが、リモコン付きの電動雲台というものもあります。

雲台二個体制のススメ

 私の場合、雲台はパンハンドル付きの雲台と自由雲台を両方使い分けています。私は風景撮影をすることが多いのですが、その場合はカーボン三脚にパンハンドルつきの雲台を組み合わせて使うことがほとんどです。これになれてしまっているため、非常に使いやすい組み合わせです。
 旅行などで機材を軽くしたい、という場合には、小型の三脚に小型の自由雲台を組み合わせて使っています。機材の軽量化、コンパクト化という点では自由雲台の方が圧倒的に有利だからです。
 また、私自身はほとんど撮影することは無いのですが、野鳥やスポーツ、舞台の撮影をする場合など頻繁にレンズを動かさなければならないような場合は、自由雲台が最適な選択肢です。このように雲台を二台もっているだけで、二台分の機能を持たせることができる、ともいえますからパンハンドルとボールヘッドの二台体制にすることはとてもいいとおもいます。

製造メーカー別

<スリック>
→パンハンドル雲台
→自由雲台(ボールヘッド)
<ベルボン>
→パンハンドル雲台
→自由雲台(ボールヘッド)

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